審美・入れ歯のことならバスセンター前駅徒歩5分 札幌市中央区の歯医者「アローデンタルクリニック」にお任せください。

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一般歯科・歯科口腔外科・矯正歯科

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患者さんとの会話も大切にする理由

アローデンタルクリニック院長の澤田です。

私は大学で長らく入れ歯を専門として診療・教育をしてきましたので年配の方と接する機会が多くありました。治療の際には黙々と治療だけするわけではなく、むしろ治療しながら雑談をすることがほとんどでした。もちろん「ただ黙って治療してほしい。あまり喋りたくない」という方もいますのでそこは雰囲気を汲みます。

年配の方とのお喋りの楽しいところは、やはり人生経験の豊富さとその方のもつ軸が見え隠れすることだと思います。特別な経験を聞きたいというのではなく比較するものでもありませんが、私よりも長く生きている方はそれだけで経験が豊富だと考えています。

「自分が若い頃の歯医者は怖かった。だってこんな道具を使ってね、こんなだったんだよ」「年だから膝が痛くなってしまって、でも飼い犬も一緒に年をとっているからお散歩は・・・」など、来院して思ったこと、日々暮らしている中で感じていることなど、何となくしているお喋りを通じてその方が生活する上で何を大切にしているのか、どんなことに喜びを感じるのかがわかることがあります。

歯の治療を通じてその方の大切にしていることを尊重し、喜びを感じる手助けができると、私にとっても喜びとなります。

 

例えば過去に「入れ歯が合わなくて動いて困る」という患者さんがいました。

他の医院で作ってまだそこまで合っていないようには見えませんでしたが「まぁ確かに動くかな。この辺は直した方が良いな」という程度。しかし治療を進めながらお喋りも進んでいくと、趣味で合唱をやっていることがわかりました。

そして動いて困るのは歌っている時で「歌っている時に落ちないようにしてほしい、発音が明確になるようにしてほしい」という希望を持っていることがわかりました。私も学生時代に合唱部だったので歌の話題でも盛り上がり、完成の手前の試着時には声は出さないまでも合唱を想定した口の動きをしてもらって落ちないことを確認しました。

新しい入れ歯が入って落ち着くまで調整し、ほぼ入れ歯を気にしないで歌えるようになったと喜んでいただけました。

 

食べることが楽しみという人は若い人にも年配の人にも多いものです。

しかし歯周病や虫歯で歯を失い、合わない入れ歯のために食べたいものが食べられず、「体も思うように動かないし、何にも楽しみがない」という方も多くいらっしゃいます。

私は入れ歯を作る時には「好きな食べ物、食べたい物は何ですか?」と聞くようにしています。特にないという方もいますが「実はピーナッツが好き」「大根の漬物を食べたい」というお返事が返ってくることもあります。

ピーナッツや漬物は歯ごたえのある物なので入れ歯の方にとってはハードルの高い食品です。それでも本人が好き、食べたいのであればできるだけそれを叶えるべく「ピーナッツ(漬物)を食べられることを目標にやっていきましょう!」と声をかけます。

 

入れ歯の治療は患者さんの口腔内の状態、粘膜の性質によっても結果が大きく変わってくるので絶対的な約束はできませんが、こちらも最大限の力を尽くし、患者さんには多少痛くても使ってもらって調整に通ってもらうということで協力してもらい、初めてある程度の結果が得られます。

入れ歯は特にわかりやすいですが、これは他の治療の場合にも言えることで歯科治療は一方的なものではなく、患者さんの協力があって初めて良い結果が得られると考えています。

 

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