アローデンタルクリニック副院長の定岡です。

　いつも映画の話ばかりですので、違うお話を。歯ブラシは指先を使う手用と、モーターを使う電動とがありますが、題名の通り、本日のお話は電動歯ブラシのお話ではありません。かといって手用歯ブラシの話でもありません。どちらとも関係ありません。

　何故なら「電動ドライバー」のお話だからです。組み立て式の家具を作る時の必需品。ほとんどの場合、手用ドライバーで困ったことが無いのですが、今回は必要に迫られてという言い訳の元、気になっていたものを購入しました。

　ここからは工具とギターに興味の無い方には全く面白い内容ではございません。

　先月、変わった形状のギターのパーツを発注し無事到着したのですが、「六角レンチでペグを回し弦を巻き上げる」という構造でした。そんなもの見たことがありません。頭では理解して発注したものの、実物を見ると「想像していたよりも巻きにくそう」と思いました。

　早速、大変綺麗に仕上げてくれるリペアマンM氏にギターとパーツを持ち込むと、「・・・見たこと無いパーツですね、頑丈そうですけど」とのこと。押し付けるように預け、出来上がったものには満足はしたものの、少々問題が。

　通常、ギターのペグに弦を巻きつける最初の段階でワインダーというものを使いますが、これにも構造上専用のクランク型のワインダーは付属しているものの、そのせいで後付けで楽器に組み込むと演奏時若干の無理が発生するのです。それはその専用工具を無くさないようにという計らいのためか本体に磁石でとめて収納するという、ありがちですが、同時に取り付けの自由度を奪う構造となっているからです。その結果が演奏のし難さ。本末転倒です。

　その改善のためには付属ワインダーを本体に収納しなければいいのですから、「それなら自作で専用ワインダーを作ればいいや。無くしたところで困るまい」と思い始めました。初めは「手用ワインダーに六角ビットを取り付けて作ろう」と考え、試作品を作るため長年放置されているはずの手用ワインダーを探すが見つからず。いろんな箱を開けながらようやく見つけたはいいもののこれがまた作りが酷い。安かろう悪かろうの典型例のようなものです。

「そうだ、酷すぎて放置していたのだった」と思い出した次第。

すると「手用の使えるものを探そう（そして作ろう）」ではなく、何故か「普通のギターにも電動ワインダーがあるのだから、これ用に電動ドライバーを流用したワインダーを用意すればいい」との発想に。小型電動ドライバーを使い、件のサイズの六角のビットを用意すればワインダーになるはず。普段は本来の目的である電動ドライバーとして活躍してくれますし。

後から考えると、「半自作ワインダーを作ろう」ではなく「電動ドライバー欲しい」に転換してしまっています。

　そこから電動ドライバーの選択が始まったのですが、品質からすれば価格は安いといえるものを選択。ワインダーとしてだけ使うにはオーバースペックです。大は小を兼ねると言いますが・・・ええ、兼ねるのでしょう。

この電動ドライバー、心憎いポイントがありまして、バッテリーアラートのインジゲーターが「電池のマーク」ではなく「ガソリンの給油マーク」なのです。本体も強く握ってもギシギシともいわず、内蔵バッテリーもリチウムイオンで安心です。

買って満足。使ってもいないのに。