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アローデンタルクリニック副院長の定岡です。
私は朝御飯を食べませんが、映画の話を一つ。
ウーマン・リブが起こる数年前、自由奔放な女性を描いた作品がありました。原作者はその時代の気配を感じ取っていたのかもしれません。
「ティファニーで朝食を(Breakfast at Tiffany 1961)」
久しぶりにこの映画を観ていたとき、原作者であるカポーティはマリリン・モンローが出演することで映画化を許諾したという話を、母から聞いたことを思い出しました。それともモデルとして書いたのだったかな。
映画のイメージの強いこの作品、翻訳された原作を読んでいると、頭の中では当たり前のように主人公はヘプバーンの姿で読み進めていくのですが、「ヘプバーンの姿で読み進めていく」うちに、途中からはジェーン・ラッセルの姿に変わってきます。もしくは「雨に唄えば(Singin' in the Rain 1952)」のときのシド・チャリシー。そこは原作と映画の人物像の違いが大きいように感じたところです。主人公ゴライトリーの年齢設定と「ならず者(The Outlaw 1943)」の時のラッセルの実年齢が近かったこともあるかもしれません。
「本来モンローが出演するはずだった」とのことですが、主人公の台詞の中に「ダイヤは40歳になる前に身に着けても品が無い(似合わない)」というものがあり、ふとモンローだったらと思うと「紳士は金髪がお好き(Gentleman prefer Blondes 1953)」の中で歌う「Diamonds are a Girl’s best fiend」を思い出してしまい違和感を覚えてしまうのです。ただの連想ですが。
ヘプバーンが射止めたこの作品と同年に、モンローは遺作となる「荒馬と女(The Misfits 1961)」に出演しており、共演のクラーク・ゲーブルにとっても同じく遺作となっています。
カポーティを知って「冷血(In Cold Blood)」を途中まで読み、その後すっかり忘れておりました。10年くらい前にグレゴリー・ペックの作品を片端から観直したときのこと、「アラバマ物語(To Kill A Mockingbird 1962)」の中でペック演じる主人公フィンチの息子のモデルとなったのがカポーティであったことを知りました。原作者ハーパー・リーは幼馴染だったとか。
久しぶりに「冷血」を読んでみたくなりました。
さて、どこに仕舞ったかな。
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